おはようございます(^^)☀
ケイ・ネット 売上相談室、小川です。
先日、奈良の吉野山に行ってきました。
先月は高野山で、今月は吉野山。
もはや修行僧の様相を呈してきましたが、
まだ欲は捨てきれません。
特に食欲は、夏というのに
(ちょっとくらい衰えれば良いものを)
たいへん活発です🍙
今日は、そんな食欲のおかげで見つけた
簡単!すぐマネできる!
すんごい差別化の話
その商品のキャッチコピーは
「賞味期限10分」
何のことだと思います??
超~~新鮮なお刺身?
いやいや、奈良は「海なし県」やし
(バカにしてるわけじゃありません。
なんてったって私のルーツは奈良です)
あっ!わかった!
アイスクリーム?🍦
いやいや、この暑さなら1分で溶けるでしょー
ひとり問答はこのへんにして、、、
こたえは
吉野の名産品のひとつ
「吉野本葛(くず)」を原料にした
「葛餅」と「葛切り」
です。
「地域の名産品グルメ」って、
狭い地域に競合が密集してて
ハッキリ言って
「どこで食べてもいいやー」
とか
「ちょっと雰囲気良さそうやからココにしよ」
とかいうレベルじゃないですか?
でも、このお店は違うのです。
まず店構えが違います。
「何年前からあるねん!
キッチン清潔なんかなぁ~?」
みたいのではなく、ピカピカの吉野杉で
「わ~、しっかりしたこだわりある店やな~」
と、通りがかっただけでわかります。
待ち時間、45分⏰
でも、お店の人は
「30分後に来てください」と言います。
きっかり30分後に行くと、
「製造工程をご覧になりますか?」
「はい、よろこんで」
で、案内されたのは店の奥の工場
…ではなく、店頭。
店主が、流暢に「葛」について説明しながら
目の前で作ってくれるんです。
材料は、葛粉と水だけ。
水の底に沈殿している白い粉。
熱を加えたらみるみるうちに
混ざりあって、透明に…。
ほんの数分の製造工程。
冷やしたら分離しちゃうから、ぬるいままで食べるのが
1番おいしいんですよ。
10分経ったら白く分離していきますから、
10分以内に食べるのが1番おいしいんですよ。
ヘェー!
ホォー!
と言いながら、席につき
1皿800円のくず切りを、急いで食す…
確かにおいしい。
うん、すごいね。
さて、この話には
「ライバルとの圧倒的な差別化」
「商売繁盛」
に役立つネタが山ほど盛り込まれています。
あなたはいくつ気づいたでしょうか?
*********
売上相談室の所員として、
私が特に気になったのは、以下の2つです。
【“製造工程を見せる”という、圧倒的な差別化】
「葛」を扱うお店にとって、水と混ざりにくいとか
熱を加えたら一瞬で透明になるとか
しばらくしたらまた分離していくとか
そういうことは、おそらく当たり前のことです。
当たり前すぎて、お客様に言うほどのことじゃ
なかったはずです。
でも、このお店はあえて大声で言います。
「すごいでしょ!」
「珍しいでしょ!」
「賞味期限10分しかないんですよ!」
結果、
「1皿800円」と高額商品にも関わらず
お客様は集まる。
他のお店は閑散としているのに、
ここだけ行列ができるんです。
【“製造工程を知る”という、体験を提供】
真夏にぬる~い葛切りをいきなり出されたら
「ウゲッ!何じゃこら!」
と思うかもしれません。
でも、製造工程を見て、説明を聞いた人には
それが「1番おいしい」という情報が
インプットされています。
すると不思議なことに
「すごい!おいしい!本物はやっぱり違う!」
となるわけですね。
こんな体験めったにありませんから
SNSにアップしたり
友達に「こんな店あったよ!」と教えたくなったり
クチコミ効果も絶大です。
はい。そうですね。
あなたの会社でも、すぐにマネできることが
あるのではないでしょうか。
あなたの商品は、どうやって作られているのでしょうか?
「当たり前」と思っていることが、実は
お客様にとっては「スゴい」ことかもしれない
「ライバルだらけでお客様に選んでもらえない…」
「どうやって差別化したらいいんだろう…」
そんな時は、当たり前と思っていることを
新しい目で見直してみる。
そして、言葉や文字にして伝えてみる。
意外と簡単かも知れませんよ。
追伸:
賞味期限がたったの10分しかないということは
当たり前ですが10分で食べ終わるということです。
つまり、回転率が異様に早い。
原材料も限られ、製造時間はごくわずか。
利益率だってきっと抜群ですよね!
商売繁盛のヒントは、あらゆるところに隠れています。
追追伸:
そうは言っても、自分のことは客観的に見れないもの。
何が特別なのかわからなくなったら、
「売上相談室」にご相談くださいね。
あなたの「1番」を必ず見つけ出します。